強がりプリンセス




「そっか。」


そう言って近藤瑛人はまたしてもあたしをドキドキさせる。


だって。


手が。


私の頭に触れたから。



いい子いい子のつもりでも、あたしの心臓と頭は壊れるんじゃないかって。


そう思ってしまうほど熱くなる。


この時、近藤瑛人に感じた気持ちが、きっと恋なのだろう。


あたしにも、恋ができた。



そう、認めずにはいられなかった。



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