part-time lover


グラスがお互い空になったことを確認し、店を出ると少し肌寒い空気に包まれた。

言葉には出さないけど行き先は分かっている。

慣れた道を歩いていても、なんだか心がざわつくのは割り切りの関係と言い切れなくなってしまったからなんだろうか。
そんな不安を拭うように彼が手を取り行き慣れたホテルに入った。

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