稲荷と神の縁結び
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四年前、十二月。
清貴さんが店舗に来て、三ヶ月が経過した頃だ。
クリスマスが過ぎた年末目前。成人式関連の業務が大体終わりかけで、あとの店舗業務としては駆け込みでやって来るお客様の対応のみ。なので私達は、来年に向けて動き始めようとしていた。
「こはるも休憩?」
ちょうど午後二時になろうとしていて、遅めの休憩にようやく入れた所だ。
店舗の事務所でお弁当を食べていると、清貴さんがやって来た。
「はい、お先にいただいております。清貴さんもですか?」
「俺も。ようやく解放してくれた」
清貴さんは朝からずっと席を外しており…噂によると、馨様とずっと部屋に籠られているという噂だった。
清貴さんは私の隣に仕出しの弁当をドスッと置いて、隣に座った。
そして私が食べてる弁当をじっと見た。
「それ、何?」
今箸に挟まれてるのは………
「あぁ、玉子焼きにグリンピース入ってるんですよ。
甥っ子が全然野菜食べてくれなくて、苦肉の策なんです」
四年前、十二月。
清貴さんが店舗に来て、三ヶ月が経過した頃だ。
クリスマスが過ぎた年末目前。成人式関連の業務が大体終わりかけで、あとの店舗業務としては駆け込みでやって来るお客様の対応のみ。なので私達は、来年に向けて動き始めようとしていた。
「こはるも休憩?」
ちょうど午後二時になろうとしていて、遅めの休憩にようやく入れた所だ。
店舗の事務所でお弁当を食べていると、清貴さんがやって来た。
「はい、お先にいただいております。清貴さんもですか?」
「俺も。ようやく解放してくれた」
清貴さんは朝からずっと席を外しており…噂によると、馨様とずっと部屋に籠られているという噂だった。
清貴さんは私の隣に仕出しの弁当をドスッと置いて、隣に座った。
そして私が食べてる弁当をじっと見た。
「それ、何?」
今箸に挟まれてるのは………
「あぁ、玉子焼きにグリンピース入ってるんですよ。
甥っ子が全然野菜食べてくれなくて、苦肉の策なんです」