呪桜 キミ思フ
3
あたしは一人、この神社の中を散策していた。
駿は、神主さんの手伝いで忙しそうだったから、一緒に散策する人がいなかったのだ。
その時だった。
「浅井 桜華……。
みぃつけた」
不気味な声と同時にあたしの視界は真っ暗になる。
「何者?」
「何者だろうね。
これだけはいっとくよ、あたいはあんたの敵さ」
その声が聞こえたと同時に、あたしの意識は消えうせた。