呪桜 キミ思フ
あれから何年たったのだろうか……

両親がいなくなり居場所がなくなったあたしは、いろんな親族にたらいまわしにされてきた
そして、またほかの家に行くことになった

また、たらい回しにされるんだろう

そう思いつつ、叔母の後ろについていく

「桜華ちゃん、あなたがこれから暮らすのはここよ」

叔母はにこにこしながら言う
よっぽど、あたしの子守りがなくなるのが嬉しいのだろう
この叔母があたしの両親と血がつながっているのかと思うと吐き気がする

暮らすところを見る
そこは立派な神社だった……
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