小さなプレゼント【超短編】
その絵本をプレゼントとした

藍美はお母さんに

「お母さん、産んでくれてありがとう。
これは藍美の気持ち。
だから、藍美は負けへんよ。
お母さんが一緒に頑張ってくれてるから
頑張れるの、ありがとう!」

と言いました。

お母さんは

「ありがとうー!!」と言って

今まで我慢してきた分

たくさんたくさん泣き、

今まで通りの笑顔に戻りました。

藍美は物凄く安心をしました。

それから月日は流れ2019年。

何年も入退院を繰り返し

辛い絶食や合併症で生死を

さまよいながらも乗り越えて

治療に励んでいる藍美も、もう21歳。

今は体調が落ち着いて

少しだけだけど元気に働いている。

あの絵本は今もお母さんの

宝物なのだ。

〜完結〜
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