神様辞めます!~転生女神は平凡を望む~
新事実発覚?!

朝日が室内に眩しく差し込んでくる頃、私もお母様も、マーラもプレゼントが完成した。

そんな時、ドアをノックする音がして、公爵家の嫡男で弟のリアンが顔を出した。

「朝食の準備が整ったけど、みんなどう?」

ソロっと伺うように顔を出した弟に、私とお母様は微笑んで答えた。

「もちろん、無事に完成したわよ。あとはきちんと包んで朝食後に王宮に手紙をやって、アフタヌーンティーの時間にお邪魔するわ」

それを聞くと、リアンはひとつ頷いてドアを開けるとサッとワゴンを押してきた。

「そうだろうと思って、今日に限りここでここで女子会状態でどうぞ。その後はしっかり仮眠してお昼には起きてね? 王宮には僕が連絡しておくから」

出てきたのは、野菜と鶏肉の燻製のサンドとコンソメのスープにオムレツとカリカリのベーコンだった。
それがご丁寧に三人分揃っている。
実に気の利く優しい弟である。

「ありがとう、リアン。連絡はお願いするわね。お父様によろしく伝えて」

「分かってるよ。さ、マーラ行くよ」

話している傍らで、既に半分食べたサンド片手に船を漕いでいるマーラをリアンはサッと抱っこして去っていった。
実に手際の良いことである。

「リアンは本当にいい子よね。早く、いいお嫁さん貰わないと! って、その為にも私が早いこと嫁に行かなきゃよね……」

自分で発して、凹んでしまったがそんな私に母がサラッと言った。

「あら? ペセルにはもう婚約者は居るから、あとは時期を見ればいつでも嫁げるわよ?」

お母様、それ私初耳です!
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