神様辞めます!~転生女神は平凡を望む~
なんてことだと、見つかったことにじわりと恐怖を感じつつも、明日アマンダを見送れば、そんなに王宮に行くことも無いのだからと言い聞かせているうちに、その日は精神的疲れからかそうそうに眠ってしまった。

翌日、起きて軽い朝食を食べて急いで支度をして王宮へと向かう。
アマンダが輿入れのために出発するのはお昼すぎ。
それに間に合うように、最後の挨拶と見送りに出る。
馬車が王宮に着くと、そこかしこにお見送りのために駆けつけた貴族が大勢いる。
そこに乗り付けると、サッと道が開かれた。
私とアマンダ王女が仲が良いのは周知の事実だし、第二王子である王族の婚約者で公爵家の令嬢。
ここでは王族と父と母を抜けば結構身分が高いのである。こういう時、身分社会は苦労があるが便利な面もあるのだなとしみじみ感じる。
< 17 / 46 >

この作品をシェア

pagetop