たとえ君が消えたとしても
女子達がうなずきあう。


あんなことって何だ。私は何もやっていない。あんたたちが勝手に勘違いしてるだけだ。


けれど、そんなことを言えば、また何か言われるので、黙って聞いていた。


その時。


「キャーッ!!」


突然、女子の黄色い歓声が聞こえた。


私を責めていた女子達も、同じように歓声を上げて、走って教室を出ていった。
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