嘘の告白を君に。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

拝啓、神咲みちる様へ。




お元気ですか?俺は今は元気です。



風邪など引いていませんか?




…それで、ここからが本題なんだけど。




まず、ごめんなさい。




あの時あんなこと言って…もう信じて貰えないかもしれないけど、




あんなこと本当に思ってないから。




みちるに好きって言って貰えた時、死ぬほど嬉しかった。




あ、最初のみちるの告白が嘘だって知ってたのは本当だよ。




だって、みちるは気づいてないかもしれないけど…目泳いでたし顔に嘘だって書いてたよ笑。



それでもいいから…みちるの隣にいたいって思ったんだ。




でも、俺には時間がないからさ。




…ねぇ、みちる…俺みちるに嘘ついてた。



実はさ、6歳の時に受けた手術失敗したんだ。




みちるに言われた通り頑張ったんだけどな…ダメだったよ。



病院の先生に言われたんだ、20歳まで生きられないって。




だから、この手紙がみちるに届いてる頃には俺はもういないかもしれない。



< 27 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop