嘘の告白を君に。
…でも、その気持ちと同時に突然…心臓を締め付ける痛みが俺を支配した。
「…っ…!!」
痛い、苦しい、辛い。
この痛みは俺に、
まだ生きていることを確かめさせ、
『もうすぐ死ぬ』という現実を突きつけてくる。
そうだ、俺は…
もうすぐ死ぬんだ。
馬鹿な俺はこんな時になってやっと気づいた。
『俺ではみちるを幸せにできない』ということに。
きっと、みちるは優しいから俺が死んだら泣くだろう。
もしかしたら、俺のことがトラウマになって前に進めなくなるかもしれない。
それだけは嫌だ。みちるには幸せになってほしい。
もうすぐ死ぬ俺なんかのために人生を無駄にして欲しくない。
だから俺は…
バシッ