嘘の告白を君に。
人生最後の嘘を君に
家に帰るとすぐにソファに倒れ込む。
…いつもより体がだるくて重い。
「…っ!」
痛い、痛い、痛い、なんで今日に限ってこんなに胸が、心臓が痛くなるんだ。
いつもなら1分くらいで収まる痛みも、今日は収まる気配がない。
苦しい…母さん…まだ帰ってないのかな。
病院行かない…と…
「っ…!!カハッ…ハッ…っ…」
息が…できない。
薬…飲まないと…
起き上がろうとした次の瞬間
ドサッ
バランスを崩してしまい床に倒れ込む。
目の前がぼやけてきた。
死ぬのかな?このまま、俺は…
「…死にたくない」
そう強く思っても、死には逆らえない。
そして俺は意識を手放した。