雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった



奏さんに挨拶して蓮くんと一緒に部屋を出ると、二人の男の人がソファーに座ってた。



やっぱりここは蓮くんの家じゃないみたい。



じゃあ一体




「ねー、蓮くん。ここどこなの?」



「倉庫。本当はここは連れて来たくなかったんだけどあの繁華街だとここが近かったから。」




「倉庫ってなに??」




「まぁ、溜まり場みてぇなところ。」



「ふーん、そうなんだ。」



よくわからないけど秘密基地みたいな感じなのかなー??



まぁ、なんでもいっか。



倉庫を出て30分くらい経ったのかな?



特に話すこともなく家についてしまった。



昨日ぶりなのになんかすごい久しぶり感がする。



「ここか?」



「うん、ありがとう。」



「あぁ。怪我ちゃんと治せよ。我慢できなくなったら連絡しろよ。助けてやる。」



「うん。じゃあ、さよなら。」



「あぁ、じゃあな。」



そう言って来た道を戻る蓮くん



てか、連絡しろって連絡先なんて教えてないくせに。



少し可笑しくて笑ってしまった。





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