雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった
振り返って見ると
昨日会って、さよならしたはずの蓮君と奏さんともう2人いた。
「え?なんでここに。」
いや、ここに居るってことは同じ高校だったんだ。
私の通う高校はマンモス校で同級生でも知らない人なんてたくさんいる。
だから他学年なんて全く知らない。
例え同級生でも同じクラスにならなきゃ基本わからない。
「なんで、ここにって俺らもこの学校だから。」
「まさか、美愛ちゃんもここだったとはね。」
蓮君と奏さんと話してると華恋がどっちにするか決めて買って戻って来た。
「美愛ー!お待たせ!結局今日はミルクティーにしたよ!」
ミルクティーを片手に持って振り回していた。
「え、美愛?この人たちと知り合い?」
驚いたような顔をして聞いて来た。
「うーん、一昨日いろいろあって知り合ったのかな??」
「そうなんだ。」
「てか、俺ら行くからじゃあな。」
そう言ってボソッと私の耳元で
「怪我平気か?」
と聞いて来た蓮君に少しだけ胸が高鳴ったのは華恋にも秘密。