雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった



ほんの数分前のことだった。



「危ない!!!」



誰かがそう叫んだ。



それと同時に私はお父さんに押されて転んだ。



キキーーーーィ



ドーン




「えっ??」




振り返って見ると、お父さんとお母さんが血まみれで倒れていた。



「嘘でしょ。ねぇ、起きてよ。お父さん、お母さん。目を覚ましてよ!!!」



反応のないお父さんとお母さん



救急車が到着しないうちに息をしなくなった。


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