雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった
目を覚まして周りを見て見ると、なんやら古びた建物の中に居た。
この前、凌駕に殴られてまだ治っていなかったところをさらに殴られたせいで余計に痛くなってしまっていた。
薄暗く汚れた部屋は不気味で怖かった。
手足には縄で縛られていて、口にはガムテープが貼られているせいでとても助けを呼べる状態ではない。
どこなんだろう。
一人でこんなところに連れ去られて怖くて、不安で涙が出て来てしまった。