雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった
「た、辰巳さん!お早いお帰りで!」
「いい、言われた通りコイツ連れてきました!」
よくわからないけど焦り出す二人。
「テメェらはいつもいつもヤることしか頭にねぇのか?あ??大事な商品だろ?傷つけたらぶっ殺すぞ。」
立場関係的に辰巳さんと呼ばれた人の方が上みたい。
「で、お前が小田切の女だな。」
おだぎりの女??
小田切?
まさか!
「蓮君!?」
「ビンゴか」
ニヤリと笑う辰巳さん
蓮くんの女
「違います。私、蓮君の彼女なんかじゃないです。」
「そんなわけないだろ。お前が小田切と二人で歩いてる所見たんだからな。しかも、倉庫から出て来るところも。」
昨日のやつ見られてたんだ。