雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった



そんな蓮君の隣で口を開いた奏さん




「俺たち、Heavenって言う暴走族なんだ。
で、総長が蓮で副総長が俺。さっき美愛ちゃんを拉致したのが俺らと敵対したチームだったんだ。多分昨日、倉庫から出てきたところと蓮と二人で歩いていたところを見られてたんだと思う。俺たちの不注意で美愛ちゃんに嫌な思いさせて本当にごめん。」




華恋が言ってた通り本当に暴走族だったんだ。




「そっか。気にしないでください。みんなの不注意なんかじゃないし、元々倉庫に居たのだって私を助けてくれたからだし。
それに、今日も助けてくれたし。ありがとう。」



てか、私助けてもらいっぱなしだな。




「美愛、俺らの仲間にならないか?」




え?仲間?




「蓮、本気か?」




「あぁ、本気だ奏。」



「けど、仲間になれば美愛ちゃんの危険は増すよ?」




「俺らが護れば問題ないだろ。
それに、どうせ他の族にはバレてるんだ。
一人にさせる方が危険だろ。」




「それもそうか。」




「で、美愛どうする?」




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