雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった
どうしたらいいの?
私が仲間に入って迷惑じゃないの?
私なんかがいたら足手まといにしかならないよ?
「私なんかが仲間になってもいいの?
喧嘩も出来ないよ?」
「馬鹿かお前は。誰が一緒に戦えって言ったんだよ。お前は俺らに護られとけばいいんだよ。」
「迷惑じゃないの?」
「迷惑だったら誘わねぇよ。仲間になれよ美愛。」
この人達と仲間になったら、もうひとりぼっちじゃなくなるのかな。
お父さんとお母さんが死んでから私はずっと寂しかった。
華恋は中学からの付き合いだけど、お互い学校外に関しては無関心だったし。
ひとりぼっちは寂しい。
もうひとりぼっちじゃなくなるなら
私にも仲間ができるのなら
「蓮君、私を仲間に入れてください。」
「あぁ。お前はもうひとりじゃねぇ。」
蓮君はどうして私の欲しい言葉がわかるんだろう。
“お前はもうひとりじゃない”
蓮君その言葉が私にとってどれほど嬉しかったかわからないでしょ?
嬉しすぎて止まった涙がまた溢れてきちゃったよ。