雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった




奏さんのバイクの前に立つと想像以上の大きさでびっくりした。



身長が148センチしかない私は果たして乗れるのだろうか?



「美愛ちゃんってこうしてみるとやっぱり小さいね。」




「奏さん馬鹿にしてますか??」




これでも小さいこと気にしてるのに!!




「違う違う、可愛いってことだよ。
てか、バイク乗れないよね?」




そう言ってヒョイッとお姫様抱っこをしてバイクに乗せてくれた。





わぁぁぁぁ、お姫様抱っこされちゃったよ!?




「っっっ、もしかして奏さんって天然タラシ??」




ぷぷっと笑いながら




「なにそれ初めて言われたよ」




と言った。





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