雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった



重厚な扉を開けると中にはたくさんのカラフルな頭の男達がいた。




赤、青、ピンク、オレンジ、緑




ほんとカラフルだなー。



奏さんとカラフル集団の方へと歩いて行くと





「「「こんにちわっっっ!!!!」」」




と勢いよく挨拶された。




まぁ、実際されたのは私ではなく奏さんだけどね。





「どーも」




と優しく挨拶し返す奏さん




やっぱり奏さんって人がいいなって一人で感心していると



髪の毛の赤い男の子が、私に話しかけてきた





「あの、奏さんの彼女ですか?」




周りのカラフル集団もソレが気になるのか凄いキラキラした目で見てくる。




でも、残念ながら私は




「彼女じゃないよ。」




「そそ、この子は俺の彼女じゃないよ。蓮のお気に入り。」




「おぉーー!蓮さんの!」




「まじか、総長の女なのか」





ちょっと奏さん勘違いさせるような発言はやめてくださいよ!!




しかも、この人たちの中では私が彼女ってことになってるじゃないの!





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