雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった
病院に到着し霊安室に両親は運ばれた。
一向に止まることない涙で視界がぼやける中ぼーっとお父さんとあ母さんを見ていた。
遠くから誰かの足音が聞こえる。
部屋の前で足音は止まり勢いよく扉が開いた。
「姉ちゃん、母さんと父さんは!!」
ハァハァと肩で息しながら叫ぶ弟の凌駕
「・・・死んじゃった。お父さんも、お母さんも死んじゃったよ。」
だから霊安室にいるんでしょ。
とは言わなかった。
きっと凌駕も死んだことはわかってるんだもん。
ただ認めたくないだけ。
声を出さないように泣く凌駕
今年ののクリスマスは私にとって史上最悪な誕生日となったのだ。
誕生日プレゼントなんて買いに行かなければ事故になんか巻き込まれなかったのに。