雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった
蓮君が「上に戻るぞ」と言うまで下の子たちと沢山お話ししてた。
沢山の人と話してたから名前が全然覚えられなかった。
少しずつ覚えていこう。
うん、そうしよう!
みんな優しい人たちでよかった。
私も彼らの仲間に相応しく思われるようになりたいな。
「蓮君、みんないい人達だね。
私もみんな相応しくなれるように頑張るね」
「お、おう。」
自分の仲間が褒められたことがきっと嬉しかったんだろう。
照れた顔で返事をした。
あっ!そうだお守り!
「秋帆君!お守りありがとう」
ソファーに腰掛けていた秋帆君のもとによってお守りを返した。
「んー。」
気の抜けた返事をして受け取った。