雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった
帰り道は分かるし、夜遅くにいつも一人で繁華街に居たから一人でも帰れると言ったけど、心配だから送ると言ってくれた。
みんなにバイバイして、蓮君と二人で倉庫を後にした。
蓮君はバイクの止めてある方に行かずにそのまま大通りに出た。
「蓮君、バイクじゃないの?」
「歩いて送る。」
蓮君は私をバイクに乗せたくないのかな。
「別に美愛をバイクに乗せたくないわけじゃねぇから。」
なんで思ってることわかったんだろう。