雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった
そういえば華恋にHeavenの仲間になった事を話したら、すっごく驚いてた。
でも、笑って「良かったね。」って言ってくれた。
学校以外ではあまり関わらない華恋だけど、華恋なり半年前のクリスマスの事故で両親を失って寂しがってた私を気にしてたらしい。
そして相変わらず凌駕は家にも帰らず、学校にも来てないみたいだ。
数日経ったお陰で凌駕に殴られて出来た傷もだんだんと良くなっていた。
帰りのSHRが終わると1組にいる蓮君がわざわざ私のいる8組まで迎えに来てくれて、いつも通りに倉庫へ手を繋いで歩いて行くのが日課となった。
でも今日は違った。
ガラガラと扉が開く音がしてそっちを向くと少し嫌そうな顔をした龍也さんが居た。
目が合うとダルそうに
「早くしろ」
と言った。