雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった



用意しておいたカバンを持って扉の方駆け寄った。




特に何も話すことなく生徒玄関まで行った。




靴を履き替えて正門を出ると




あれ、バイクじゃないんだ。





「俺のはデケェしうるさいから学校には乗ってきてねぇ。」




「え?なんで思ってた事わかったの!?」





「声に出てる。」





このくだり、この前にもあった。




私無意識に声に出てるのかな。





結構やばいやつじゃん。




気をつけよ




てか、



「龍也さん、蓮君たちは?」




と聞いてみた。





「蓮は病院、奏はクラス委員の集まり、秋帆は今日倉庫に来ねぇ。」





「蓮君、体調悪いの?」




「そうゆうわけじゃねー。けど俺からは言わねぇ。気になるなら本人に聞け。」




体調が悪くないなら、いいやと思ってとりあえず頷いといた。



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