雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった
倉庫へ入るといつもの事ながら、
「こんにちは」
とみんなから挨拶される。
最初はそれに戸惑ってたけど慣れてきて普通に挨拶返したり雑談したりできるようになった。
中でも、最初の時に話したミッキーと悠里くんとはよく話す。
ミッキーがいつもよりボケてて悠里くんがそれにツッコミを入れたり、いじったりするのを見てるのが結構面白い。
たまに悠里くんと一緒にミッキーをいじったりしてる。
「みーあ!!!今日こそ俺と付き合おうぜ」
ミッキーは会うたびに私にそう言う。
そうすると悠里くんがいつものように
「やめろよミッキー。美愛はお前のようなむさ苦しい男には興味ねぇんだよな。毎回毎回しつこいぞ」
と言う。
このくだりはほんと毎度の鉄板ネタへと変わってるの。
「ごめんね、ミッキー。私、ミッキーはお友達としては好きだけど彼氏はちょっと」
だから私も毎回こうやって笑いながら言ってるの。
そして毎回ミッキーは
「次こそ美愛を落とすからな☆」
と笑顔で言う。