雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった



「おい、お前」




「・・・はい」




「同意か?これからホテル行ってヤるのは同意してんのか?」



「・・・同意なんかじゃない、った、すけて!!!」




「ふっ、わかった。助けてやるよ。
悪いねお二人さん、助けてって頼まれたからこれで俺も無関係じゃなくなったよ。」



「2対1だぜ。アンタに勝ち目なんかあるわけねぇだろ。てか、女よくも助けてなんかいったな。あとでめちゃくちゃにしてやっからな。」



ギロッと私の方を睨んできた。



2対1



確かに男の人の方が不利だ。



助けてなんか言わない方が良かったのかな。



関係ない人まで巻き込むことになっちゃったし。



そう思って男の人の方を見ると



ニヤッとして口パクで



「大丈夫」



と言った。




そしてそのあと



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