バックステージ☆
表参道のカフェ「cafe LOVE STREET」で、休憩していたときだった。
平日の朝は人が少ないから、人目を気にせずくつろげる。
私とポンちゃんが気分転換によく使う店だ。
オープンエアのテーブル席から見上げると、秋の青い空がまぶしい。
「恋してるわね」
ポンちゃんは、テーブルに置かれたフルーツタルトを目の前に、イソイソと紙ナプキンで手を拭きながら、私を見つめて言った。
普段、スポーツブランドのジャージと、乾かしたままの髪で仕事場に向かっていた私が、いつしか、ブーツやミニスカート姿で出歩くようになっていた。
そんな私を、横でじいっと観察していたポンちゃんは、私の変化を鋭く察知したのだった。
ぶっ
ポンちゃんの言葉に、私は口に入れたガトーショコラの破片をのどに詰まらせて、激しくむせてしまった。
「ちょっと、かーや…あんたアイドルなんだから、
食べたもの口から出さないでよぉ」
「だってポンちゃん、いきなりそんなこと言うし、
その可愛いタルト、似合わなすぎだし」
ごまかしたつもりだったけど、耳から発火しそうに熱くなった。
「当たりみたいね。相手は五十嵐蒼でしょう」
すでに真っ赤になった顔にさらに、血が上った。
平日の朝は人が少ないから、人目を気にせずくつろげる。
私とポンちゃんが気分転換によく使う店だ。
オープンエアのテーブル席から見上げると、秋の青い空がまぶしい。
「恋してるわね」
ポンちゃんは、テーブルに置かれたフルーツタルトを目の前に、イソイソと紙ナプキンで手を拭きながら、私を見つめて言った。
普段、スポーツブランドのジャージと、乾かしたままの髪で仕事場に向かっていた私が、いつしか、ブーツやミニスカート姿で出歩くようになっていた。
そんな私を、横でじいっと観察していたポンちゃんは、私の変化を鋭く察知したのだった。
ぶっ
ポンちゃんの言葉に、私は口に入れたガトーショコラの破片をのどに詰まらせて、激しくむせてしまった。
「ちょっと、かーや…あんたアイドルなんだから、
食べたもの口から出さないでよぉ」
「だってポンちゃん、いきなりそんなこと言うし、
その可愛いタルト、似合わなすぎだし」
ごまかしたつもりだったけど、耳から発火しそうに熱くなった。
「当たりみたいね。相手は五十嵐蒼でしょう」
すでに真っ赤になった顔にさらに、血が上った。