バックステージ☆
二人のわたし
「え、いいです、私、もう帰ります」
「せっかくだから、寄っていこうよ。
感想言ってあげたら、きっと喜ぶよ。
それに、その花」
私は自分の手元を見て慌てた。
ファンレターを忍ばせた花束を、ずっと握り締めていたのだ。
リボンの付いた持ち手は、手のひらの汗でぐちゃぐちゃ。
「あ、こ これは、
親友にファンがいて、
渡してくれって頼まれてたんだ」
「じゃ、行こうぜ」
優成は私の手をとって、迎に来た会場スタッフの後を歩き、楽屋に向かった。
心臓が張り裂けそうだった。
こんな形で蒼に会うことになるなんて。
神様のいじわる。
「せっかくだから、寄っていこうよ。
感想言ってあげたら、きっと喜ぶよ。
それに、その花」
私は自分の手元を見て慌てた。
ファンレターを忍ばせた花束を、ずっと握り締めていたのだ。
リボンの付いた持ち手は、手のひらの汗でぐちゃぐちゃ。
「あ、こ これは、
親友にファンがいて、
渡してくれって頼まれてたんだ」
「じゃ、行こうぜ」
優成は私の手をとって、迎に来た会場スタッフの後を歩き、楽屋に向かった。
心臓が張り裂けそうだった。
こんな形で蒼に会うことになるなんて。
神様のいじわる。