バックステージ☆
楽屋のドアを開けたのは、蒼本人だった。
上半身裸で、首からタオルをさげている。
汗で濡れた髪がきれいだった。
私の姿を見て、あ…と言って少し頬を赤くした。
私も耳が熱くなって目を伏せた。
「優成さん、今日はありがとうございます」
弾むように蒼が言って、楽屋の中へ私達を促した。
「花彩ちゃんも、ありがとう。来てくれてたんだね」
「お前が招待したんだろ。しらじらしいよ蒼」
優成がいうと、蒼は
「え?あれ?あぁ、そうだ!そうだった」
と言って笑った。
私は顔を上げることができなくなった。
「かーやの親友からだって」
優成は私の手から花束を奪い取り、蒼に渡した。
まるで、優成は私を自分の所有物みたいにあつかっている。
なんにもできない妹をフォローするお兄さん気取りだ。
「ありがとう」
蒼はそう言って花束をのぞきこんだ。
「手紙入り。お、この封筒は」
私ははっとした。
上半身裸で、首からタオルをさげている。
汗で濡れた髪がきれいだった。
私の姿を見て、あ…と言って少し頬を赤くした。
私も耳が熱くなって目を伏せた。
「優成さん、今日はありがとうございます」
弾むように蒼が言って、楽屋の中へ私達を促した。
「花彩ちゃんも、ありがとう。来てくれてたんだね」
「お前が招待したんだろ。しらじらしいよ蒼」
優成がいうと、蒼は
「え?あれ?あぁ、そうだ!そうだった」
と言って笑った。
私は顔を上げることができなくなった。
「かーやの親友からだって」
優成は私の手から花束を奪い取り、蒼に渡した。
まるで、優成は私を自分の所有物みたいにあつかっている。
なんにもできない妹をフォローするお兄さん気取りだ。
「ありがとう」
蒼はそう言って花束をのぞきこんだ。
「手紙入り。お、この封筒は」
私ははっとした。