バックステージ☆
「目が合ったらどうしよう。
手を振るべき?顔を伏せるべき?
ねえ答えてよ!ポンちゃん」
私は緊張して冷え切った手で、ポンちゃんのがっしりした首をつかんだ。
「うええ、ぐるしい!
あんた意外と握力あるのね、苦しい!
おちついて、かーや!!」
私は無我夢中で、知らず知らずポンちゃんの首を絞めた。
「本人の前では
話すこともできないのに
ファンレター書いたり、
お花贈ったりして
アピってるなんて…
こんなことがばれたら、
私、あおいくんに
変態だと思われちゃう!
気を惹くどころか、
逃げられちゃうよ」
最前列で蒼の歌う姿を見守れる嬉しさの反面、もし蒼と目が合って正体がバレたらどうしよう、という不安で、胸が一杯だった。
きっと蒼は、ふだんそっけない私が客席から熱い視線を投げているのに気付いたら、きっと不審に思うだろう。
「かーや、大丈夫だから」
ポンちゃんは言って、落ち着きを失った私の両肩を、ぽんぽんと叩いた。
手を振るべき?顔を伏せるべき?
ねえ答えてよ!ポンちゃん」
私は緊張して冷え切った手で、ポンちゃんのがっしりした首をつかんだ。
「うええ、ぐるしい!
あんた意外と握力あるのね、苦しい!
おちついて、かーや!!」
私は無我夢中で、知らず知らずポンちゃんの首を絞めた。
「本人の前では
話すこともできないのに
ファンレター書いたり、
お花贈ったりして
アピってるなんて…
こんなことがばれたら、
私、あおいくんに
変態だと思われちゃう!
気を惹くどころか、
逃げられちゃうよ」
最前列で蒼の歌う姿を見守れる嬉しさの反面、もし蒼と目が合って正体がバレたらどうしよう、という不安で、胸が一杯だった。
きっと蒼は、ふだんそっけない私が客席から熱い視線を投げているのに気付いたら、きっと不審に思うだろう。
「かーや、大丈夫だから」
ポンちゃんは言って、落ち着きを失った私の両肩を、ぽんぽんと叩いた。