キライが好きに変わったら、恋のリボン結んでね。
「私に恋を教えてくれた宝物だから、宙斗くんが想いを込めて作ったリボンだから、なんとしても守らなきゃって思ったんだよ」
彼がハンドメイド作家になろうとした理由、どんな気持ちでアクセサリーを作っているのかも知ってる。だからなおさら、守らなきゃって強く思った。
「お前……本当に馬鹿。けど……」
言葉とは裏腹に、宙斗くんの眼差しは優しい。彼は片手で私を抱えると、空いた手で頭を撫でてくれた。
「その言葉は……その、うれしかった」
宙斗くんは照れくさそうに、視線を外しながら言う。私は言いようのない愛しさに突き動かされて、宙斗くんにギュウッと抱き着いていた。
「ふふっ、宙斗くんは愛くるしいですねっ」
「うわっ、離れろ! 死ぬ、じんましんが出る!」
私を抱える腕を外そうとした宙斗くんに、私は慌ててしがみつく。
「離さないでっ、ここ足がつかないの!」
本気でまた溺れちゃうよ!
私も離れてあげたいんだけど、命がかかってるのでそればっかりは無理だ。
「私のことはじゃがいもだと思って!」
「無茶を言うな!」
真っ青な顔で砂浜を目指す宙斗くんに、私はもう一度「ありがとう」と告げた。
彼は前を向いたまま、「気にすんな」と言ってくれる。なんだかんだ言って、宙斗くんは優しい。そんなきみが、もっともっと好きになった瞬間だった。
彼がハンドメイド作家になろうとした理由、どんな気持ちでアクセサリーを作っているのかも知ってる。だからなおさら、守らなきゃって強く思った。
「お前……本当に馬鹿。けど……」
言葉とは裏腹に、宙斗くんの眼差しは優しい。彼は片手で私を抱えると、空いた手で頭を撫でてくれた。
「その言葉は……その、うれしかった」
宙斗くんは照れくさそうに、視線を外しながら言う。私は言いようのない愛しさに突き動かされて、宙斗くんにギュウッと抱き着いていた。
「ふふっ、宙斗くんは愛くるしいですねっ」
「うわっ、離れろ! 死ぬ、じんましんが出る!」
私を抱える腕を外そうとした宙斗くんに、私は慌ててしがみつく。
「離さないでっ、ここ足がつかないの!」
本気でまた溺れちゃうよ!
私も離れてあげたいんだけど、命がかかってるのでそればっかりは無理だ。
「私のことはじゃがいもだと思って!」
「無茶を言うな!」
真っ青な顔で砂浜を目指す宙斗くんに、私はもう一度「ありがとう」と告げた。
彼は前を向いたまま、「気にすんな」と言ってくれる。なんだかんだ言って、宙斗くんは優しい。そんなきみが、もっともっと好きになった瞬間だった。