キライが好きに変わったら、恋のリボン結んでね。
リボンのレース、ペンダントの留め具ひとつに至るまで繊細なタッチで描かれており、ただのデザイン画として残すだけではもったいない。
絵もうまいなんて、宙斗くんってすごいなぁ。
「あ、これ可愛いな」
次のページをめくると、金糸の刺繍が施された赤いリボンとシンプルなリボン生地のブレスレットが書かれていた。
「これ、ペアルックになってる」
恋人も友達も、おそろいで持てたらうれしいよね。私もいつか宙斗くんと……って、なにを妄想してるんだろう。
そういえば宙斗くんが旅行のときに、独占するアクセサリーにチョーカーを思いついたって言ってたけど……。あれって結局、どういう意味だったのかな。私の考えていることが正しいのなら思い当たる節はある。傲慢かもしれないけれど、私なんかのために嫉妬してくれたのかもしれない。
そんなことを考えて、それも都合のいい妄想だと頭をブンブンと横に振った。
「へぇお前、絵がうまいんだな」
「え?」
見ていたスケッチブックをヒョイッと奪われて、私は顔を上げる。そこには、前に宙斗くんのウサギとクマのキーホルダーを見て笑った男子がいた。
「ちょっと、返して!」
「これ、お前が描いたのか?」
「それは宙斗くんが――」
絵もうまいなんて、宙斗くんってすごいなぁ。
「あ、これ可愛いな」
次のページをめくると、金糸の刺繍が施された赤いリボンとシンプルなリボン生地のブレスレットが書かれていた。
「これ、ペアルックになってる」
恋人も友達も、おそろいで持てたらうれしいよね。私もいつか宙斗くんと……って、なにを妄想してるんだろう。
そういえば宙斗くんが旅行のときに、独占するアクセサリーにチョーカーを思いついたって言ってたけど……。あれって結局、どういう意味だったのかな。私の考えていることが正しいのなら思い当たる節はある。傲慢かもしれないけれど、私なんかのために嫉妬してくれたのかもしれない。
そんなことを考えて、それも都合のいい妄想だと頭をブンブンと横に振った。
「へぇお前、絵がうまいんだな」
「え?」
見ていたスケッチブックをヒョイッと奪われて、私は顔を上げる。そこには、前に宙斗くんのウサギとクマのキーホルダーを見て笑った男子がいた。
「ちょっと、返して!」
「これ、お前が描いたのか?」
「それは宙斗くんが――」