*SOUZI*
沖田の背中を見送りながら
土方が呟く


「言えるわきゃねぇだろうが…」



そして、すぐに土方が江戸へ向かった


永倉と、藤堂を連れて城へ

松平の計らいで、男装の光が客間へ

「お久しぶりです!すみません慌ただしくて
あまりお話出来ないんですけど」

「光!コレ、総司から頼まれてたんだけど
こっち来る間に、欠けちまってよ」

永倉の差し出した湯飲みは、近藤が欠かしたような場所で、沖田が割った湯飲みその物に見えた

「わぁ!そっくり!!!
永倉さん!ありがとうございます!!!」

「いや、総司からだって!」

「沖田さんに御礼を伝えて下さいね!」


このやり取りを目を丸くして見ていた土方

沖田が急に心変わりなんて、やはりおかしい
確信した




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