*SOUZI*
どうにも、その態度が気にくわない
とはいえ、屯所で現を抜かすわけにも
必要以上に近づいて、労咳だと知られるのも、考えようだ



「話しかければ良いのに」


慎太郎が言う


「慎太郎が話さないように言われているのに、俺がへらへら声掛けられるかよ!」

「へらへらして、光をおとしたんだろ?」

「そういうんじゃねぇーよ!!」


何が違うのか
ジトリと沖田を見る


「土方は、年上で落ち着いている
光が弱いとこ見せたり出来るのも
どっしりした器があるからだろうと…
総司が清兄に似てるから、惹かれただけだと思ってたんだ」

「多分… とっかかりは、それだ」

「違う」

慎太郎が確信した目で言った




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