*SOUZI*
桜の下で楽しげに話をする
2人の姿を沖田が見つめる

屯所に戻り
それぞれが自室に向かう中


「光」


沖田が光を呼び止めた



「はい」



幹部らも足を止め
様子を見守る



「容保様と結婚しろよ」



不穏な空気が流れる



光がニコリと笑う



「話をしてたから、妬きました?」


わざと怒りそうな言い方をした


「いや、妬かなかった」


沖田が光を真剣に見る


「羨ましいと思った」

光も沖田の目を見る


「お似合いだなって」

「そうですか
ありがとうございます」


光が沖田に背を向け、自室に向かう



慎太郎が沖田の胸ぐらを掴む



「なんであんなこと言うんだよ!!」


「思ったから」



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