*SOUZI*
慶喜は、申し訳なさそうに光を見る
その隣に容保が座して、怒りをこらえる

光は、無表情できいていた


大方、言いたい事が終わった頃



光がスッと立ち上がる


最初に家定の娘だと言い出した男の前に立ち見下ろす

「家定様に御子がいるという証拠は?」

「それは!沖田の持つその刀にあると聞いてます!」

「あれは、私の作った刀
作った私がそのようなものは、ない!と、はっきり申し上げますが
ご確認なさいますか?
証拠なきとわかったとき、どう責任を取りますか?」


男は、光の目を見続けることが出来なくなった

光の目がそれほどに冷めていた






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