*SOUZI*
次に嫁にと発言した男の前に


「容保様とは、縁なく婚礼の話は、もうなかったこととし、お互い納得しております!慶喜様におかれましては、御正室がおられ、側室も召されておいでです
私達に恋心はなく、他人の進言に心が動くことはありません
今後、このようなご発言は、慶喜様容保様を愚弄するものとして、処分の対象とすべきだと存じます」


慶喜と容保の前に座り
深く頭を下げた

「お騒がせ致しましたこと
お詫び申し上げます」



これで、収まると思われたが



「刀を見せて頂きたい」


名乗り出た男をギロリ


「覚悟あってのことですか?」

「無論」

光が沖田の方に行き、刀を抜いた

「光…」


沖田の声は、届いていないようだった




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