*SOUZI*
男の口に切っ先を入れ、詰め寄る


「いらぬ口をきけなくしようか?」


「光!!やめろ!!」


沖田が声を荒げる


「うんざりです
納得いくまで見ればいい」


男達の前に刀を置き
光が部屋を出た


刀の調べが済み
土方と沖田が光を追う


ずんずんと歩き、たどり着いた
壬生寺


「疲れました
皆に迷惑掛けて… 情けない…」


2人にぎこちない笑顔を見せた後


屯所に帰る


着物を着替え、夕餉の支度へ


「あんた、何者なん?」

「どこかのお姫様やったりして!」


土方、沖田に護衛され、出掛けたことが知れていて、冗談交じりにからかわれた

笑って返したが


光の中でプツリと糸が切れた瞬間だった










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