*SOUZI*
その日

夕餉の際に慎太郎を見れば
その横顔が光と重なった

すぐに目をそらした


光が守ってきた宝なのだ


誰にも言うものか
どんな拷問を受けても
たとえ、臨終の間際でも…



光が自分に打ち明けてくれた




自分だけに伝えた秘密
















月明かりの下で

皆で月見だと酒を飲む




ふと、沖田が庭に降りた



「どうした?」








「ははっ 光、酒弱かったなって!」









沖田総司に笑顔が戻った
















これから、進行するであろう病
新選組の行く末


どうなろうと、自分もここにいよう



そう決意し、左手で刀に触れた







『私は、ここにいます!』




光の声が聞こえ、皆に笑顔を見せた



















おしまい



< 138 / 138 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

深紅と浅葱

総文字数/66,314

歴史・時代188ページ

無敵の剣

総文字数/172,784

歴史・時代361ページ

表紙を見る
明日も、生きる

総文字数/53,142

恋愛(その他)76ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop