*SOUZI*
一
将軍からの褒美を支度金とし
江戸へ隊士募集に行くことになった
「総司?いいのかい?」
江戸へ向かう人選で希望を聞く
必ず沖田は、手を上げると思っていた
仲間達からの視線に
「俺が行くと皆、怖がって来てくれない」
募集に自分が不向きだという自覚があった
それは、京で募集した時に
経験済みだった
少し沈黙のあと、盛大に皆が笑う
「今の総司なら大丈夫だろ!?」
「あの時は、こーんな顔してたもんな!」
藤堂が目をつり上げ、沖田に見せる
「そんな変な顔してねぇよ」
「似てる!似てる!」
「似てねぇって!」
ひとしきりからかわれた沖田だったが
以前なら、部屋を出て行っただろう
今は、じゃれるように抵抗する
江戸へ隊士募集に行くことになった
「総司?いいのかい?」
江戸へ向かう人選で希望を聞く
必ず沖田は、手を上げると思っていた
仲間達からの視線に
「俺が行くと皆、怖がって来てくれない」
募集に自分が不向きだという自覚があった
それは、京で募集した時に
経験済みだった
少し沈黙のあと、盛大に皆が笑う
「今の総司なら大丈夫だろ!?」
「あの時は、こーんな顔してたもんな!」
藤堂が目をつり上げ、沖田に見せる
「そんな変な顔してねぇよ」
「似てる!似てる!」
「似てねぇって!」
ひとしきりからかわれた沖田だったが
以前なら、部屋を出て行っただろう
今は、じゃれるように抵抗する