*SOUZI*
その翌日


ボキッ


捕り物をしていた沖田が
光から貰った刀を折った


心が乱れていることが、刀に伝わったのだ


町の鍛冶屋に持って行くと

「こんな刀見たことあらしまへん!
無理や!うちでは治せまへん!」


治すことも小太刀にすることも出来ない


そう言われ、とぼとぼ屯所に戻ると


「お帰りなさい」


光がいた


どんな顔で挨拶をすればいいのか
湯飲みの次は、刀かと罵られるだろうかと
俯く


「気にしないで下さい
コレ、師匠の加州清光がくれた刀です
交換しましょう」


光が微笑み強引に刀を交換した

スッ

折れた刀を抜く



「さすが沖田さん… コレなら治せそう」




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