*SOUZI*
「慰めてるつもりかよ!!!
どこの鍛冶屋も治せねぇって言われた!!」

「総司!!!」

沖田が光に詰め寄るが、光は平然としていた


「私なら、治せる!
この刀を作ったのは、私!
ちょっと特殊な事してるから、普通の鍛冶屋が治せないと言ったのは、本当です!
むしろ、無理にいじられなくて良かった
治せなくなるから」



沖田が光から離れる


光が沖田の鼻をつまむ
なすがままの沖田が光を見る

「お幸せに」


光が微笑み、手を離した



刀を持ち、玄関に向かう光に

「光!」


沖田が声をかける



沖田が何かを言う前に
光は、屯所を出た









なぜ……



労咳になってしまったのだろう





悔しくてたまらなかった















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