*SOUZI*
土方と光が江戸に行く日
 

見送りに行きたい気持ちを我慢し
壬生寺でひとり過ごす


そこへ近藤がやってきて、沖田の隣に腰掛けた


「歳にも言ってなかったんだが
光… 向こうで大変そうなんだ
松平様が気晴らしにと連れ出してくれて
こちらで、笑顔を見れて安心したと…
総司は、こんな別れを望んでいたのか?
りつは、良い子だが
総司がりつに色恋の感情がないことくらい
皆、お見通しだ
光を傷つけてまで、りつを恋しいと言うなら
婚礼でも何でもすればいい
だが、後悔するな
刀の御礼も詫びもしないつもりか?」


近藤が立つ


「見送りに行こう」


沖田も近藤の後についていく







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