*SOUZI*
江戸




「私、城に戻る前に寄り道するんでここで」

「1人で大丈夫かよ?ついていくぞ?」

「大丈夫です!刀持ってるし!」

「折れてんだろーが」

「ふふっ土方さん!永倉さん達によろしく!」

「おう!また遊びに来いよ!」

「はーい!」


大きく手を振り
産婆の家に行く

「あんた!安静にって言ったでしょ!
京のお土産って…」

産婆が呆れる

それほど光の体調は、悪化していた


発熱で寝込み、熱が下がると城に戻った


「凄い!何コレ!!!」


光が驚いた
部屋中に婚礼衣装やらがあったからだ


文をよく読まず
浮かれて支度したのだとか


「光が娘になり、嫁ぐと想像したら
嬉しくて…」


家茂の落胆ぶりに、申し訳なく思う

なにせ、普通に楽しんでいたから



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