*SOUZI*
「りつとは、恋仲じゃないんだ」

「だろうな」

「…気づいてたよな
俺が、光を遠ざける為にしたこと」

「ああ」

「労咳なんだ」

「誰が」

「俺」

「……」

「俺が、労咳になったんだ」

「聞こえてる」

「助けて…くれ… ケホッ 土方さん…」

「総司、近藤さんが江戸で知り合った
松本先生ってのが、元奥医師で有能らしい
とりあえず、全員の健康を見てくれと頼んで来て貰おう
近藤さんや他の奴らには、知られたくねぇんだろ?
山崎に付き添わせるから、いいな?」

「ありがとう… 薬、りつが持って来てくれていて、良く効いてると思ってたのに
こんな… これくらいで… 寝込むなんて」

風邪を引いても土方に怒られるまで
絶対に寝込まない沖田だったが
自分の病を認めざるを得なくなった





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