*SOUZI*
土方が城へ行き

光がいるという離れに向かう

外をうろうろする光を見つけるが

声を掛けるのを躊躇した佐々木の言わんとすることが、よくわかった

青白い顔色には、表情が無く

視線は、俯き

どこに行こうとしているのか
ふらふらだった



「よぉっ!」


なるべくいつもの感じで声を掛ける


「土方…さん…」


声の感じから、緊急に安静が必要だと感じて、光を無理に部屋の中に入れる


「風邪か?」

「そ、か…な」

「医者には?」

「診て貰った」


沖田よりも重症だと感じ
沖田の事は言わないことにする


「思い出すなぁ~寝込んで復帰した日に酒飲んで二日酔いで休んだよな?」

「ふふっ」



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