*SOUZI*
近藤が京に戻った

伊東甲子太郎らを引き連れて

藤堂のツテ、近藤が気に入っている人物とはいえ、警戒心は解けなかった

「でたよ、総司の人見知り」


皆にからかわれれば、光の時とは違い
嫌な気持ちしかしない


プイッ


無言で退席し、ひとりになれるところを探す
光の使っていた部屋から、新入りの騒ぐ声

「チッ」

舌打ちをして自室に戻る


翌日には、歓迎の宴

どうにも居心地が悪い
そして、体に異変を感じた

〝酒が飲めない…〟


元々、酒豪ではないにしろ
人並みに呑めていた


そういえば、体も怠い


「すみません 先に失礼します」


伊東に挨拶をして、店を出た




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