*SOUZI*
「…断ったんですよね」


「あぁ だから、焦っているようだ
早く家茂様のそばに行こうと…
安静にしろと医者が言っても
言うことを聞かぬで、離れで見張りをつけたが、見張りもすり抜ける
困ったものだ」


「光を看させて下さい!」


「すまん それは、無理だ
家茂様の側近と知れてから
新選組を贔屓していると責め立てられているのだ
これ以上は、可哀想だ」


城では、そういう嫉妬が渦巻いている

新選組に責めがないのは、光が一手に引き受けているからなのだと

土方が、理解した


「俺達のせいで…」


「新選組のせいではない
光が案を出した新選組の為だ」


「光が…」


「身分など関係ない
将軍なんて守らなくていいから
人の為に働ける人を集めてくれって」









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